着色したステインを施したダグラス・ファーの集成材梁。暖炉の炉棚と化粧枠もダグラス・ファーです。

柾目のクリアなダグラス・ファーは、様々なタイプの家具に適しています。

ダグラス・ファーは接着剤が良く効き、金物をしっかり固定し、動きによる損傷、磨滅、きしみがないことから、人気のある樹種です。

「特選デッキング」や「特選デックス」など、最高級の構造用デッキング製品の洗練された美しさが、このむきだしの天井にいかんなく発揮されています。ドアもダグラス・ファー製です。

標準規格のパネリング材および外装材のパターンに関する情報、そして堅い樹木を使ったパネリング材の選択、指定、設置、仕上げに関する情報は、SECのホームページをご参照ください。SECが発行する印刷物「アメリカ西部の針葉樹材と等級」には、写真や詳しい等級の解説が掲載されています。

ダグラス・ファー

プセウドツガ・メンジエーシィ

 

外見により等級づけられた製品

外見目的の等級

ダグラス・ファーは、豊かなビジュアル・クオリティ、さらに期待通りの素晴らしい技巧や仕上げができる点が設計者に好まれています。特に柾目が見えるように製材した時、魅力を発揮します。ダグラス・ファーには節無し、またはほとんど節無しの製品があり、西部地域の長期輪作の商業用森林地から産出されます。

外見により等級づけられた製品には、絶妙に美しいものから最も実用的なものまで、幅広く揃っています。等級の決定には、色、木目模様、肌理、節のサイズ、タイプ、品質、そして加工水準のすべてが重要な要素となり、等級ごとに許容できる特性が定義されています。仕上げ大工、家具職人、キャビネット職人による寸法の安定性に対する厳密な要求を満たすため、最高級品では含水率が注意深くコントロールされています。

ダグラス・ファーの明るい薔薇色がかった色は、紫外線にさらされると次第にその濃さを増し、まっすぐの美しい木目模様によって引き立てられます。繊維が堅いので金物がしっかり固定され、機械を使えば、見事になめらかで光沢のある表面が得られます。乾燥したダグラス・ファーは、縮み、膨張、くぼみ、ゆがみ、たわみ、ねじれなどを生じることなく、その形やサイズを保持します。

こうした特質から、ダグラス・ファーはあらゆるタイプの化粧枠と建具、例えば、はなかくし、ドア、造作建具、窓、ドアかまち、炉棚、階段、巾木に理想的な樹種です。パターンを作った製品も可能です。

単一板材を使ったパネリングや巾はぎしたベニヤなどに使われた時、ダグラス・ファーの美しい外見は目に明らかです。多くの場合、パネリング製品の等級は、基準となる板材の等級を反映しています。許容できる特性に対しても同様の規定を固持します。

ダグラス・ファーは、透明の上塗り塗料、透明ラッカー、ニス、オイル、明るいまたは艶消しのステイン、塗料、ペイント、そしてエナメルまで、幅広い仕上げ剤と良くなじみます。

最高級の外見に与えられる等級は以下の通りです。

輸出「R」リストの「クリア」等級(「R」リストの規則)
       「No.2クリア&BTR」
       「No.3クリア」
       「No.4クリア」

「セレクト」等級(WWPAの規則)
       「B&BTRセレクト」
       「Cセレクト」
       「Dセレクト」

「インダストリアル・クリア」等級(WCLIBの規則)
       「B&BTR」
       「C」
       「D」

「フィニッシュ」等級(WWPAの規則)
       「スーペリア」
       「プライム」
       「Eフィニッシュ」

「フィニッシュ」等級(WCLIBの規則)
       「C&BTR」
       「D」

ダグラス・ファーの中で、これら最高級の外見に与えられる等級に相当するのは、節無し、およびほとんど節無しの製品です。これらの木材は高価ですが、絶妙な美しさが得られることから、目の肥えた買い手に好まれています。しっかりと加工され、求められる含水率レベル(通常KD15%)になるよう注意深く乾燥されます。柾目、板目のどちらでも指定できますが、特に指定されていない場合は、柾目、板目が混じった形で出荷されます。最高級の外見が要求される内装用トリミング、家具、パネリング、収納家具、キャビネットなどに推奨される製品です。

床は、驚くほど激しい使用に耐えなければならないため、適した樹種はあまり多くありません。しかし、ダグラス・ファーは仕上げが良くなじみ、極度の磨滅に対しても外見の美しさや水平さを保ち、ひび、損傷、とげに対する抵抗力も優れています。ダグラス・ファーの床材は公称1×4インチ(実寸19×89mm)で、長さは標準1,220mm以上です。床材はさねはぎつぎに加工され、どの等級にも仕上げることができますが、床材用の特別等級としては「C&BTRフローリング」級があります。柾目を指定することもできます。

汎用板材の等級は以下の通りです。

輸出「R」リストの「マーチャンタブル」等級(輸出「R」リストの規則)
       「セレクト・マーチャンタブル」
       「No.1マーチ」
       「No.2マーチ」
       「No.3マーチ」

「コモン」等級(WWPAの規則)
       「1コモン」
       「2コモン」
       「3コモン」
       「4コモン」
       「5コモン」

「ボード」等級(WCLIBの規則)
       「セレクト・マーチャンタブル」
       「コンストラクション」
       「スタンダード」
       「ユティリティ」
       「エコノミー」

汎用板材の等級では、様々な節、特質、欠陥が容認されています。多様な寸法および品質の製品が簡単に手に入りますが、厚さ公称1インチ、表面加工後の実寸が3/4インチ(19mm)のものが大部分です。使用する場所の条件に応じて、それぞれに適した等級があります。例えば、コーニス、したば、はなかくしなどで木材が目にふれる住宅や軽量商業建物か、それとも塀、箱および輸送用木枠か、あるいは下張り床、屋根、壁下地、およびコンクリート型枠などの一般建設目的かによって、選ぶべき等級は変わります。

「セレクト・マーチャンタブル」、「No.1マーチ」「No.2マーチ」、「1コモン」、「2コモン」、「コンストラクション」など、最高級の等級は、しっかりと亀裂のない節を備え、極めて洗練されています。これらは節のある素材で美しい外見が求められる場所、例えば、棚材やパターンのある外装材やパネリングなどへの使用を意図した等級です。最も等級が低い製品は、経済的に節約することが基本条件となる工業建設や公益施設での用途に使われます。

外見を重視する等級は、美的特性に基づいて決定されます。最高級品は、「輸出Rリスト・クリア」級(No.2クリア&BTR、No.3およびNo.4クリア)と、「セレクト」級(B&BTRセレクト、Cセレクト、Dセレクト)と「フィニッシュ」級(スーペリア、プライム、E、C&BTR、D)です。汎用材の等級には、「輸出Rリスト・マーチャンタブル」級(セレクト・マーチャンタブル、No.1、No.2、およびNo.3マーチャンタブル)と、「コモン」級(1~ 5コモン)と、「ボード」級(セレクト・マーチャンタブル、コンストラクション、スタンダード、ユティリティ、エコノミー)があります。


図3

図3: 「スーペリア」(WWPA)または「C&BTR」(WCLIB)は外見を重視する等級の「フィニッシュ」級における最高級品です。これらの多くは完全なクリア材であり、内装トリミングやキャビネット用に使われています。自然な特徴と加工上の欠点には制限がつき、不完全な製材を防ぐため、常に乾燥窯で乾燥されます。


図4

図4: 「セレクト・マーチャンタブル」は「ボード」級の最高級品であり、節のある汎用板材です。この等級は、外見が最もきれいですが、節があってもよい場合に住宅および一般建設用に適しています。