ウェスタン・ヘム/ファー

 

格付機関

針葉樹輸出協議会(SEC)の会員である格付機関は以下の通りです。

太平洋木材検査機関(PLIB)

レッドウッド検査サービス(RIS)

西海岸木材検査機関(WCLIB)

西部木材製品協会(WWPA) 

以上4つの格付機関は、アメリカ合衆国商務省の管轄下、米国木材規格委員会(ALSC)によって認定されています。それぞれの等級基準は以下の通りです。

PLIB   輸出「R」リスト等級と仕上げ基準
RIS    カリフォルニア・レッドウッド材の等級規格のための標準仕様
WCLIB  西海岸産木材の標準等級
WWPA   西部産木材の等級基準

RIS、WCLIBおよびWWPAは規格書を発行することのできる機関として正式に認可を受けており、米国針葉樹材規格PS-20に準拠すると認定された等級基準を発行できる機関です。この製品規格は、木材が等級格付マークに表示されたサイズ、等級、設計値と一致することを確約するための手段です。PLIBの輸出「R」リストの規則は主に輸出向け木材を対象としています。

以上の4つの格付機関はいずれも、ディメンション・ランバーの全米等級規則(NGR)に則して構造用材の等級づけと検査サービスを提供することにおいて正式認可を受けています。その内、PLIB、WCLIB、WWPAはカナダ木材規格認定委員会の認可も受けており、カナダの全国木材等級委員会(NLGA)が出版した「カナダ産木材の標準等級規則」に則して、等級検査サービスを提供することができます。

オレゴン州の森林業法は1996年に成立25周年を迎え、1971年に州議会を通過して以来、国内においては森林保護の模範とされてきました。この法律はワシントン州およびカリフォルニア州における州森林業法、アイダホ州における最上管理業法、またヘム/ファー産出地域において現在実践され進展中の森林地域管理戦略に影響を与えました。これらの進歩的な環境保護法は森林価値の多様性を育て、西部木材製品が引き続き出回ることを保証しています。

ヘム/ファー種の特徴は淡い色調。春材のクリーム色がかった白から、夏材の薄い茶色へと、色が少しずつ微妙に変化していきます。

国際サービス

SECの会員である格付および検査機関はすべて、米農務省(USDA)の動植物衛生検査サービス(APHIS)の認可を受け、EUなどの諸外国が要求する乾燥窯での熱処理の証明書、並びに樹皮の剥離および防虫管理の証明書を発行します。

リクエストに応じて、会員企業が出荷した木材の等級と数値の精度を認証する検定証も提供します。結果に異議のある場合は、世界中どこでも再検査を行うことができます。含水率20%以下であることを認証する、乾燥窯での乾燥証明書も提供しています。これに加え、特定の国が要求するUSDA植物衛生認定書の取得に備えて、企業のために文書を準備する権限も与えられています。

4つの格付機関すべてが米国木材規格委員会の認可を受け、全米等級規則のもとで等級づけを監査し、日本向けの構造用木材に対する等級づけサービスを行っています。これらSEC格付機関は機械強度規格の木材については日本農林規格のJAS 702、構造用ディメンション・ティンバーについてはJAS 600に準拠して、等級づけサービスを提供することを、日本の国土交通省から認可されています。さらに日本政府は、建設現場へ直接出荷される構造用製品にJASの保証マークを押すことのできる製材所を認証する権限をWWPAに与えています。

 

含水率

「乾燥した」という言葉は木材関係の用語としてやや誤解を招きやすい面がありますが、アメリカの等級基準においては厳密な意味を与えられています。S-DRYとは窯での乾燥と自然乾燥のいずれかを意味しますが、KDは窯での乾燥のみを意味します。

構造上の等級では、「乾燥した」とは製品が自然乾燥、乾燥窯での乾燥にかかわらず、表面加工前の含水率が19%以下であることを意味します。こうした木材には通常、S-DRYのスタンプが押されます。ただし、窯での乾燥を行う製材所の中には、一部KDマークを使用するところもあります。ヘム/ファーは一般に表面加工前に含水率19%以下となるまで乾燥されます。含水率15%以下で表面加工された木材はMC15、また窯で乾燥された場合にはKD15のスタンプが押されます。ヘム/ファー構造枠組部材の約80%はS-DRYまたはKD15として製造されています。

外見目的の等級を与えられた製品では、「乾燥した」とは、節無しとほとんど節無しの高級木材、例えば「クリア」、「インダストリアル・クリア」、「セレクト」、「フィニッシュ」等級の製品において、最大含水率が15%であることを意味します。この基準で製造された木材は通常、MC15のスタンプを押されますが、S-DRYのスタンプを押される場合もあります。外見目的の等級の中でも、節のある等級、例えば「ボード」、「マーチャンタブル」、「コモン」級の製品に関しては、「乾燥した」とは最大含水率が19%であることを意味します。このような木材は通常、S-DRYのスタンプを押されますが、窯での乾燥を行う製材所の中には、一部KDマークを使用するところもあります。

再加工あるいは接着用のヘム/ファーは、含水率が用途に適したレベルや個々の等級で規定されたレベル、または売り手と買い手の間で合意されたレベルになるまで、温度・湿度の制御された乾燥窯で乾燥、あるいは桟積みされて自然乾燥されます。

含水率の定義と指定は国によって様々です。例えば、オーストラリアでは含水率15%以上の木材はすべて「未乾燥」とみなされます。

 

等級スタンプ

構造材は設計値(エンジニアリングと建築のための強度と性状を数値で示したもの)を割り当てられているため、建設条令その他の規制事項で、構造材製品に明確な等級スタンプを押し、認定済みの登録商標をつけるよう義務づけています。

127mm×127mm(公称5×5インチ)以上の大断面の木材を例外として、ほとんどの等級スタンプには以下5つの基本項目が含まれています。

 

1. 認定マーク
ALSCが認定した格付機関の登録商標です。その格付機関の品質管理規格を満たしていることを証明するものです。
2. 製材所の証明
木材を加工した製材所を記したもので、会社名または製材所番号のいずれかが明記されています。必要があればいつでも格付機関に連絡し、該当する製材所を識別することができます。
3. 等級呼称
等級、番号、または略号が表示されています。
4. 樹種の証明
特定の樹種、または樹種の組み合わせを示したものです。
5. 含水率および乾燥状態
製材所で表面加工された時点の含水率と乾燥状態が示されています。(KDは乾燥窯での乾燥を意味します)。
   MC15またはKD15−含水率最大15%
   S-DRYまたはKD−含水率最大19%
   S-GRN−含水率19%以上(未乾燥)

 

外見目的の等級が与えられた製品の場合は、木材の美しさを保つため、木材に直接スタンプを押すのではなく、等級に関する情報を記入した書類を添えることができます。