ウェスタン・ヘム/ファー
外見目的で等級づけされた製品
外見目的の等級
外見目的で等級づけされた製品では、木にこだわる建築家やデザイナーが、天井の木の枠組を見せる場合や、化粧枠、はなかくし、パネル、化粧材、加工品などにヘム/ファーを使うことがしばしばあります。ヘム/ファーは際だった多様性と有用性から、多くの建築スタイルやデザインのテーマを引き立たせます。
インテリア・デザイナーがしばしばヘム/ファーを好むのは、その色と、光線にさらされてやけてくることに対して自然の抵抗力があるからです。確かに、どんな木でも太陽光線にさらされれば時間が経つにつれてやけてくるのですが、ヘム/ファーは多くの場合、最初の加工したてのパステル調の色を保ちます。
仕上げ大工、再加工業者、木工業者がヘム/ファーを好むのは、その他の理由があるからです。まっすぐな木目ときれいな肌理はサンディングによって絹のような光ったなめらかさを得て、割れるようなことも多くはありません。ヘム/ファーは機械、手道具にかかわらず、きれいでまっすぐな切口と正確な表面に仕上がり、どちらの道具を使うにせよ、工作が容易です。木は止め金をしっかりくわえ、接着剤を使用することにも問題はありません。透明な塗料、透明ラッカー、ニス、オイル、ワックスからあらゆる種類のステイン、明色、淡色の塗料、ペンキに至るまで、仕上げ塗装を良く受け付けます。
工事前に現場の空気に順化させてあれば、MC15またはKD15のヘム/ファー製品は、縮み、膨らみ、たわみ、ゆがみ、曲り、ねじれなどを起こすことが抑えられ、形とサイズを保ちます。その美観上の特質に加えて、ヘム/ファーは断熱性にも優れています。その伝熱係数、つまりKの値が、12%の含水率で25mmあたりの厚さにつき0.89BTUであり、断熱性の最も高い樹種の1つです。
ヘム/ファーには節無し、またはほとんど節無しの製品があり、西部地域の長期輪作の商業用森林地から産出されます。最高級の等級には「クリア」(輸出「R」リストの規則)、「インダストリアル・クリア」と「フィニッシュ」(WCLIBの規則)、そして「セレクト」(WWPAの規則)などがあります。これらは柾目、板目のどちらでも指定できます。木目のパターンが指定されていない場合は、柾目、板目が混じった形で出荷されます。これら最高級の外見目的の等級を持つ西部産木材製品は、きれいな外見を損なわないような自然仕上げ、ステイン、エナメル仕上げの内壁、天井のパネル、化粧枠、キャビネット等に使用することをお薦めします。通常これらの製品には等級スタンプが押されず、出荷、運送中の保護のために製材所で包装されることもあります。
一般的に、ヘム/ファーの節のある部材は、できる限り構造的部材に製造されます。しかし、ヘム/ファーの節のある外見目的の等級材も何種類か生産されています。これらの製品は、S-GRNあるいはS-DRYとして生産、出荷されますが、その比率はおよそ半々です。これらは、洗練された内装に使用するよりもむしろ一般的な建設用に使われることを意図しています。一般目的の節のある外見目的の等級のヘム/ファー材は、「ボード」(WCLIBの規則)、「コモン」(WWPAの規則)および「マーチャンタブル」(輸出「R」リストの規則)の等級に製造されるのが普通です。節のある高等級の木材は、主に住宅および軽量商業建物において、したば、はなかくし、棚材など、しっかりと亀裂のない節が好まれる場所に使用されます。より低い等級の節のある木材は、下張り床、屋根、壁下地、筋交いなどの一般建設目的、または経済的に節約することが基本的に求められている場合に使用されます。
パネリング
ヘム/ファーの節無し、またはほとんど節無しのパネル製品は、はっとするような柔らかい輝きを伝統的、現代的住宅の天井、壁パネルに与え、また居間、客間、仕事部屋、寝室、台所には微妙で洗練された雰囲気を与えます。ヘム/ファーはアメリカの火焔広がり係数が73なので、クラス2(またはB)の建設材としての資格があります。そこで、劇場、ショッピング・センター、レストランなどの商業建造物におけるパネル材として指定されることが多いのです。ヘム/ファーは均質な色調、輝き、硬さを好む北ヨーロッパの人々の間でも、人気の高いパネル材です。
パターンのある製品は皆そうですが、無垢の木のパネル製品は、前述の通り、そのもとになる外見目的の等級の等級を反映し、許容しうる特質あるいは欠点項目についても、類似の要求に厳格に従っています。大部分のヘム/ファーのパネル製品は、非常に美しい、節無し、またはほとんど節無しの「クリア」、「インダストリアル・クリア」、「フィニッシュ」、「セレクト」の等級材から、パターンのついた形で製材されています。西部産のパイン材にはいくつかの等級の節のあるパネル製品があって容易に入手できますが、ヘム/ファーの節のある等級材がパネル製品に再加工されることはあまり多くありません。
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