ウェスタン・ヘム/ファー

再加工および防腐加工された製品

再加工用材の「ファクトリー・アンド・ショップ」等級

化粧枠材、非構造的部材として使われることを目的とした材は、外見目的の等級材から製材することができます。しかし、再加工してパターンのある部材にする、またはさらに加工して特殊な木製品にするという場合は、「ファクトリー・アンド・ショップ」等級の材から選択するほうが、より経済的でしょう。

「ファクトリー・アンド・ショップ」は、再度切られることを意図した製品を対象とする広範な木材等級グループです。この分類に属する製品は、モールディング、ドア、窓、造作建具、キャビネット、家具などに理想的です。様々なコンディションにおいて多様な接着剤と接合できる性質から、ヘム/ファーは米農務省(USDA)森林製品研究所によって針葉樹のトップグループに分類されています。

通常、特定のサイズや品質における木材一片当たりの「カッティング」数は、前もって決められています。等級づけの規則はまた、これらMC15およびKD15製品の特質と欠陥相互の間隔と数に、一定の許容限度を設けています。

その特質の独特の組み合わせのゆえに、ヘム/ファーは工場加工された木製品用に圧倒的に使われる樹種です。アメリカ西海岸では、住宅の巾木やドアの化粧枠の製造には他の樹種に比較してヘム/ファーが最も多く使用されます。ヘム/ファーは加工して鋭い細部を簡単に作り出すことができます。そのなめらかな表面と、高度な寸法上の安定性のゆえに、時が経っても外見の美しさを保ちます。

モールディングのパターンは数多く、長さにも豊富な選択肢があります。ヘム/ファーのモールディングや内装の化粧枠はとげの原因になることもありませんし、すりへりが少なく、使用の影響が簡単には現れません。その淡い色調もなかなかあせることがありません。ヘム/ファーの階段部材は非常にすりへりも少なく、ペンキやステイン仕上げを施すことが容易です。

「ファクトリー・アンド・ショップ」等級の製品*は通常、製材所から再加工場へと直接、大量販売されます。等級は以下の通りですが、これだけとは限りません。

モールディング用材
(WWPAおよびWCLIBの規則)

ショップ材
(WWPAおよびWCLIBの規則)

ドア用材
(WCLIBの規則)

フラッシュドア用材
(WWPAの規則)

ドア抱き柱および上枠用材
(WWPAの規則)

クリア
(WCLIBおよびPLIB輸出「R」リストの規則)

マーチャンタブル
(PLIB輸出「R」リストの規則)

ヘム/ファーは厳密な正確さをもって機械加工できるので、丸みや模様をつけた蛇ばら、小さなモールディング、シャッター、ルーバー、ブラインド、装飾的化粧枠部材、ワインやコショウの棚、包丁入れ、おぼん、まな板など多くの装飾的部材として利用されます。

*「ファクトリー・アンド・ショップ」等級の製品に関する詳しい情報は、SECが発行する印刷物「アメリカ西部の針葉樹材と等級」をご参照ください。SECのホームページで注文できます。


防腐加工された製品

ヘム/ファーは西部産の樹種の中では、圧力注入加工によって防腐加工を施す場合に好まれる樹種です*。防腐加工されたヘム/ファー製品は強度が高く、視覚的にも魅力があり、しかも経済的なことから、デッキその他の屋外用部材に適しています。接地しての使用、あるいは地中での使用に応じて、製品を防腐加工することができます。ステインを塗って、自然な色を引き立てたり、他の木材に似せたりすることも簡単です。

*防腐加工製品に関する詳しい情報は、SECが発行する印刷物「Wood That Works, Wood That Lasts」をご参照ください。SECのホームページで注文できます。

 

「ファクトリー・アンド・ショップ」の等級は、材木業界においてしばしば、経済的な「節無し材」とみなされます。このような材は、縦引き、横引きによって得られる節無しの材の量によって等級づけがなされます。「カッティング」は、ドア、窓、モールディング、その他の木工品、キャビネットや家具などに使用されます。


図5

図5: ヘム/ファーはドアの横枠や縦枠の材料として広く使用されています。「モールディング用材」級は25mmまたはそれ以上の幅、254mmまたはそれ以上の長さの部材に加工するのに適した材です。写真の線は、この「5/4またはそれ以上の厚さの乱尺巾長モールディング用材」等級に要求される部材のパーセントを取り出すためにどこを切ればよいかを示しています。取り出せる部材のパーセントを計算する上で、丸身が材の一部に含まれていたり、しみや、かんながけの際の不良部分があったりするなどの欠点(標準規格サイズのモールディングに加工する際に表面から取り除けるもの)は容認されています。


図6

図6: ヘム/ファーは西部産樹種の中でもパネル・ドアやルーバー・ドアを作るのに理想的な樹種の1つです。この「5/4またはそれ以上の厚さの乱尺巾長No.1ショップフラッシュドア材」の等級はパネル・ドアに使用されることを意図しています。写真の線は、指定された数とサイズのドア部材(ドア中央垂直部材と外側垂直部材)をどのようにして取り出すかを示しています。

ヘム/ファーのまっすぐな木目と美しい肌理は、サンドがけすると絹のような光沢のあるなめらかな表面になります。淡い色は時間が経っても変わりません。概して環太平洋地域の内装建築に適しています。ヘム/ファーは見せることを前提とした内装天井にもしばしば好まれます。

ヘム/ファーはドア、ルーバー、ドアかまち、モールディングの材料として好まれる樹種です。これらの製品は「ファクトリー・アンド・ショップ」等級の木材から製造されます。

本質的に耐久性のある西部産樹脂よりも強靱で、防腐剤により防腐加工を施すことが容易なヘム/ファーは、屋外の施設など、荷重がかかる部材としても、また非構造的部材としても有用です。構造枠組材として経済的な選択肢。他の木材と似せるためステインを塗ることもできます。