アメリカ西部の針葉樹材

西部の森林地

アメリカ西部は、見渡す限りの草原、岩石の山々、海岸気候の温帯多雨林、内陸部の森林地帯、壮大な高原、荒れ狂う急流、澄みきった湖、広大な河川など、すばらしい自然に恵まれています。

また、古くから親しまれてきた世界有数の公有、私有、工業用、非工業用の森林がこの地域に集まっています。

こうした私有地および公有地の森林には、木材の生産量がそれぞれ割り当てられており、樹木の伐採には郡、州および連邦政府の環境保護法と土地管理法が適用されます。オレゴン、ワシントン、カリフォルニア、アイダホなど森林の密集する州には、これに加えてさらに厳重な州森林業法と最高管理業法があり、世界中どの森林生育地域にも類を見ない、最も厳重な法律によって管理されています。

こうした法律は、絶滅の危機にある野生動植物およびその生息地、分水界、土壌、生態系の多様性を確保するためのもので、一定期間内(オレゴンでは1年以内、その他の州では3年以内)に、その土地の特産樹種を再植林するよう義務づけています。

アメリカ西部に産する商業的価値の高い針葉樹は21種以上に上り、数種のもみ類(アビース種)と共に主にへム・ファーとして取り引きされることの多いウェスタン・へムロック、ダグラス・ファー(オレゴン・パイン)、ウェスタン・ラーチ、ポンデローサ・パイン、ロッジポール・パイン、シュガー・パイン、アイダホ(またはウェスタン)パイン、4種類のシダー(インセンス、ウェスタン・レッド、ポート・オーフォード、アラスカン・イエロー)、カリフォルニア・レッドウッド、エンゲルマン・スプルース、シトカ・スプルースなどが含まれています。この資料では、そのごく一部を取り上げてご紹介します。

 

木材の等級

西部産の針葉樹は、明確に定義された木材の等級に基づいて、数百種類もの木材製品に加工されます。こうした等級は、製品を照会する際の利便性と共に、買い手、売り手、設計技師が木材の品質を決定する上での信頼のおける基準となることを目指して、ほぼ一世紀にわたり改良されてきました。樹種と等級は、使用目的別に大まかに分類されることもあります。

  • 構造上の等級 枠組材や構造材における許容荷重と耐重力別によって等級がつけられます。樹種の分類によって設計のプロセスが簡易化されます。構造材のページをご参照ください。

  • 外見による等級 視覚的な特性に基づいて等級づけされ、最高の等級が与えられた木材は節目、欠点項目や傷などがほどんどありません。通常は単独、またはある特定の樹種と混合して取り引きされます。外見による等級を与えられた木材のページをご参照ください。

  • 再加工用材の等級(ファクトリー・アンド・ショップ級) 製材を扉、窓枠、家具などに製品加工する際の適性に基づいて等級づけしたものです。この等級の基準は、製材から取れるクリアな木材の比率に基づいて決定されます。再加工用材のページをご参照ください。 

  • カリフォルニア・レッドウッド等級 商業目的に栽培され、本質的に耐久性に優れた北カリフォルニアおよびオレゴン南部原産セコイア・セムペルヴィレンス専用です。外見の美しさと耐久性に基づいて等級づけされます。カリフォルニア・レッドウッドのページをご参照ください。 

  • 特別輸出向け等級 多くのメーカーは、輸出先の規則による等級とサイズの木材製品を提供しています。この資料でご紹介する等級はすべて、国際市場で広く取り引きされている種類のものに限られています。これ以外の輸出向け等級に関する情報は、売り手と買い手の間の合意に基づきます。

木材製品取引の初期には、地域ごとに独立した格付機関が、それぞれの樹種の等級を開発していました。その後、近代建築の普及と建築条例によって資材の標準化が必要になりました。1970年代、ディメンション・ランバーの全米等級規則に準拠して構造用木材製品の等級とサイズが標準化され、樹種を組み合わせたいくつかのカテゴリーに分類されました。ただし、スペシャリティ等級や外見による等級づけが行われる非構造材については、公認の格付機関によって樹種別に分類された、地域ごとのさまざまな等級が与えられています。